ゆめ・まち・ねっとの立ち上げ初期から応援していただいている社会福祉法人に勤める知人からの案内です。
たっちゃんも観覧予定です。
映画上映『あした天気になる?』~発達しょうがいのある人たちの生活記録
日時/1月15日(土) 9:30~12:00
場所/富士市フィランセ西館大ホール
入場券/500円(当日購入できます)
映画『あした天気になる?』公式サイトにある作品解説より
人間には社会的生き物であるといわれているように、私たちは人類が長年にわたって培ってきた「社会的、文化的な共同世界」の中で生を受け、それと能動的に関わる中で精神の発達を遂げ、子どもから大人へと成長していきます。
しかし、精神の発達には個人差があり、著しく発達している人もあれば、発達の歩みがゆっくりで平均よりも大きく下回る人もいます。
こうした精神発達における「おくれ」を発達しょうがいといい、その代表的なものに知的しょうがいと自閉症があります。
知的しょうがいは認知機能などの知的面の発達が平均よりも低いために、また、自閉症は対人交流関係の「おくれ、または、かたより」のためにともに社会適応における困難を伴う状態をいい、おおむね発達期までに現れるしょうがいを指しています。
近年では、知的しょうがい者の純粋無垢な人懐っこさや、自閉症特有のユニークさを描いた外国映画やテレビドラマなどが評判を呼び、発達しょうがい者に対する社会の関心は一定の広がりを見せてきています。
しかし、本当に彼らが理解されているかというと決してそうではなく、まだまだ多くの無理解や偏見・差別があることも事実です。
今日の複雑に入りくみ、高度に発達した社会は彼らにとっては非常に生き難い社会となっています。それは、私たちが考えるよりもはるかに強い不安や緊張を強いられ、日々の生活に多くの困難さや不自由さを抱えています。
そして、認知(知的)能力の遅れや、対人交流関係が円滑にいかないプレッシャーが時として自傷や他傷、物壊しなどの行動しょうがい(パニック)となって現れる例もまま見られます。
そのため、地域社会から切り離され、「処遇困難な人」として、本来は福祉ニーズが最も高いにもかかわらず、施設においても受け入れを断られるという例も少なくありません。
また、彼らの親たちの多くは、あっちの施設、こっちの施設と受け入れ先を求めて苦悩し、また、自分たちが亡くなった後のわが子の将来への不安を抱えつつ日々暮らしているというのが現状です。
わが国では、成人の発達しょうがい者に対する援助の方法論はまだ十分に確立されているとはいえませんが、研究者や福祉関係者による先進的な取り組みも徐々に進められてきています。
その中で、行動しょうがいは、私たちの社会のあり方と決して無関係ではないこと、知的しょうがいや自閉症などのしょうがいの特性に配慮した適切な援助や環境いかんによっては必ず軽減され、落ち着いた生活を取り戻すことが不可能ではないこと、またそうした生活の中で、発達の「あゆみ」は緩やかでも、確実に自己実現に向けて成長していくことが実証されてきています。
この映像は、知的しょうがいのある人々の人権擁護を基本理念に「行動しょうがい」の軽減のための実践に先進的に取り組んでいる福岡県鞍手町にある入所更生施設「サンガーデン鞍手」を舞台に、そこで暮らす人々と職員の関わりの日常に密着する中で彼らの生き難さや困難さに寄り添った支援の大切さを訴えるとともに、日々を活き活きと生きる彼らの生の姿を多くの人に知っていただくことで発達しょうがい者への理解を深めることを願って製作されるものです。
彼らは決して「異質」な存在ではないこと、その「歩み」はゆっくりでも私たちと同じ社会に生きる一人の人間として、他のすべての人たちと同じように明日に向けて一生懸命生きていることを伝えていきたいと思います。
ときには、発達の「おくれ」からくる行動や特異さや、こだわりや激しさのためにハッとさせられる場面にも度々遭遇しますが、彼らは、私たちがどこかに置き忘れてしまった豊かな感覚性という素晴らしい側面をもち、それがユニークな個性となって現れています。
競争社会といわれ、能力や効率が優先される現代の社会にあって、彼たちの存在は、私たちに「それでいいの?」との強烈なメッセージを発していることと思います。